「テレビが映らない」外壁塗装の足場が招く電波障害という盲点の話

著者: 山内 竜太 (株式会社外壁塗装くらべる 代表取締役) | 公開: 2026年7月19日
外壁塗装の相談を受けていると、色や価格の話ばかりが注目されがちですが、実は工事が始まってから初めて気づく困りごとがあります。その一つが、足場を組んだ途端にテレビが映らなくなるという電波障害です。今日は、あまり語られることのないこの話を、私の経験からお伝えしたいと思います。

足場を組んだ翌日にかかってきた電話

前職で外壁塗装の窓口をしていた頃、忘れられない電話がありました。長野県にお住まいのお客様で、足場が組み上がった翌日、慌てた声で「テレビが急に映らなくなったんですが、工事と関係ありますか」と連絡をくださったんです。担当していた業者に確認すると、原因はやはり足場のシートでした。工事前の打ち合わせでは色や工程の話ばかりで、電波のことなど誰も触れていなかったそうです。お客様は「知っていれば心の準備ができたのに」とおっしゃっていて、その言葉が今でも耳に残っています。

シートが電波を遮ってしまう理由

外壁塗装の足場には、粉じんや塗料の飛散を防ぐためのメッシュシートが張られます。このシートの中には、アルミを蒸着させた素材が使われているものがあり、これが地上デジタル放送やBS・CS放送の電波を遮ってしまうことがあるんですよね。すべての現場で起きるわけではありませんし、シートの種類やアンテナの位置、電波の強さによっても状況は変わります。ただ、実際に映りが悪くなったという相談を、私はこれまで何件も見聞きしてきました。

特にBS・CSは電波が弱く、影響を受けやすい傾向があります。地デジは電波塔との位置関係によって差が出るようで、まったく問題が出ない現場もあれば、数日間映らなくなる現場もありました。

工事前に聞いておきたいこと

この電波障害、実は工事前の一言で防げることが多いんです。信頼できる業者であれば、シートの素材や過去の事例をもとに「電波が弱くなる可能性があります」と事前に説明してくれます。そのうえで、ケーブルテレビへの一時切り替えや、仮設のアンテナブースターを用意してくれる業者もあります。

埼玉県のあるお客様から伺った話では、契約前に「テレビは大丈夫でしょうか」と質問したところ、担当者が少し困った顔をしたそうです。結局その業者とは契約せず、別の会社に依頼したところ、今度は最初から電波対策の説明があり、安心して任せられたとおっしゃっていました。小さな質問一つで、業者の姿勢が見えることもあるのだと思います。

説明してくれる業者とそうでない業者の差

業界に身を置いて20年になりますが、電波障害への向き合い方は業者によって本当に差があります。事前に説明し、対策まで用意している業者もあれば、聞かれるまで何も言わない業者もいます。悪気があるわけではなく、工程や見積もりの説明に追われて、そこまで気が回っていないケースも多いのだろうと感じています。

とはいえ、施主にとっては工事中の数日間、テレビが映らないというのは思った以上にストレスになるものです。特に日中一人でお過ごしの高齢のご家族がいるご家庭では、テレビが唯一の楽しみだったという声も聞いてきました。工事の完成度と同じくらい、こうした暮らしへの配慮も業者選びの判断材料にしてほしいと思っています。

小さな不便を後悔にしないために

外壁の色や塗料のグレードに比べると、電波の話は地味に見えるかもしれません。ただ、実際に工事を終えたお客様の声を振り返ると、大きな失敗談よりも、こうした小さな見落としの積み重ねが「もっと聞いておけばよかった」という後悔につながっているように感じます。契約前の打ち合わせで、色や価格だけでなく、暮らしにまつわる細かな質問を投げかけてみてほしいのです。その一つの答え方に、業者の誠実さが表れると私は思っています。

業界のリアル・まとめ

外壁塗装の工事では、電波障害のように事前に語られにくい小さな不便が意外と多くあります。データを見ても、こうした相談は珍しいものではなく、複数件寄せられてきました。契約前にこうした暮らしの細部まで確認できる業者かどうかを、選ぶ際の一つの目安にしていただければと思います。

無料で4社の見積もりを比較

弊社は、エリア内の優良業者を最大4社まで無料でご紹介いたします。
営業電話は一切ございません。お見積もりだけ取って、ご判断いただけます。

無料見積もり比較に進む