外壁塗装の費用は決して小さな金額ではありません。一括で用意できるお客様もいらっしゃいますが、金融機関のリフォームローンを利用して分割で支払うという選択をされる方も、実際には多くいらっしゃいます。
月々の負担を抑えられる、手元の資金を残せるという点で、リフォームローンそのものは悪い選択ではないと私は思っています。ただ、その後の暮らしの計画まで含めて考えられているかというと、そうでないケースもあるんですよね。
リフォームローンを組むと、当然ながら残債が住宅ローンと同じように信用情報に記録されます。これは、将来別の住宅ローンを組む時や、住み替えのための借入をする時に、審査側が見る情報のひとつになります。
借入可能額の計算では、既存の返済額が差し引かれる形で見られることが多く、リフォームローンの残債があることで、思っていたより借入できる金額が小さくなる、ということが起こり得ます。
長野県にお住まいのお客様から、数年前にいただいたご相談を今でも覚えています。外壁塗装をリフォームローンで組んで数年後、ご実家を離れて住み替えを考えるようになったという方でした。
新しい住宅ローンの相談に行った際、外壁塗装の残債があることで想定していた借入額に届かず、驚いて弊社に連絡をくださったんです。「まさかあの時の塗装のローンがここで出てくるとは思わなかった」と、電話の向こうで少し困ったように話されていたのを覚えています。
もちろん、外壁塗装自体に後悔があったわけではありません。ただ、将来の住み替えまで見据えた資金計画の中に、そのローンを位置づけていなかったことに、戸惑いを感じられたのだと思います。
近い将来、住み替えやご実家の整理を考えている方は、外壁塗装の支払い方法を決める前に、一度その先の資金計画まで含めて考えてみてほしいなと思います。
一括で払うのか、ローンを組むのか。ローンを組むならどのくらいの期間で、どのくらいの残債を将来に残すのか。業者はそこまで提案してくれるとは限りませんので、ご自身やご家族で確認しておく必要があるんですよね。
弊社でも、お客様から資金計画のご相談をいただくことがあります。塗装そのものの専門家である私たちが融資の審査基準を決めるわけではありませんが、将来の計画も含めてご相談いただければ、無理のない支払い方法を一緒に考えることはできます。
「ローンを組むかどうか」だけでなく、「その先どう暮らしていきたいか」まで含めて相談できる相手を見つけていただけたらと思っています。