外壁塗装で使える省エネ減税、確定申告の期限を逃したお客様に伝えたいこと

著者: 山内 竜太 (株式会社外壁塗装くらべる 代表取締役) | 公開: 2026年8月15日
外壁塗装は「見た目をきれいにするための工事」だと思われがちですが、塗料や工法によっては税金の控除が受けられる場合があります。ただ、この制度を知っていても、手続きのタイミングを逃して悔しい思いをされたお客様を何人か見てきました。今日はその話を、皆さんにお伝えしたいと思います。

①外壁塗装でも減税になることがある、という話

遮熱塗料や断熱性能を持つ塗料を使った外壁塗装は、省エネ改修工事として税額控除の対象になることがあります。要件を満たせば、所得税から一定額が控除される仕組みなんですよね。

ただ、これは黙っていても自動的に適用されるものではありません。工事が終わった翌年に、施主自身が確定申告をして、初めて申請できる制度です。この「自分で動かないと使えない」という部分が、意外と知られていないように感じています。

②長野県のお客様から伺った話

忘れられないお話があるんです。長野県にお住まいのお客様が、断熱性能のある塗料で外壁塗装を終えられて、業者さんから「これは減税の対象になりますよ」と説明を受けていました。工事が終わったのが12月で、年が明けたらすぐに確定申告をしようと考えていたそうです。

ところが確定申告の時期に体調を崩されてしまい、そのまま申告の期限を過ぎてしまったと、後になってお電話をいただきました。

数万円単位の控除が、消えてしまったんです。

業者さんは工事の説明はしてくれても、確定申告のリマインドまではしてくれません。それは当然といえば当然で、税務の手続きは施主自身の責任です。でも、工事から申告まで数ヶ月の間が空くと、うっかり忘れてしまう気持ちも、よく分かるんですよね。

③なぜ期限を逃しやすいのか

外壁塗装の工事そのものは、契約から完工まで長くても数週間で終わります。一方で確定申告は、工事が終わった年の翌年、決まった時期にしか受け付けてもらえません。

この「工事の記憶が新しいうちに準備しておくべき手続き」と「実際に申告できる時期」のズレが、期限を逃す一番の原因だと感じています。忙しさに紛れて、書類を引き出しにしまい込んだまま忘れてしまう。そんなお客様を、業界に身を置いて20年、何人も見てきました。

④業者選びと書類保管のポイント

減税の対象になる工事かどうかは、使用した塗料の性能証明書や工事証明書がないと申告できません。良い業者は、工事が終わった時点でこうした書類を一式まとめて渡してくれますし、「確定申告の際に必要になりますので、大切に保管してくださいね」とひと言添えてくれます。

逆に、この説明が一切ないまま「減税になりますよ」とだけ口にする業者には、少し注意が必要かもしれません。言うだけなら、誰でも言えるんですよね。

私自身、前職で数多くの見積もりや契約の場面に立ち会ってきましたが、税制度に関する説明を丁寧にしてくれる業者ほど、その後のトラブルも少なかったという印象があります。書類一つ、説明一つの積み重ねが、施主の利益を守ることにつながるんだと思っています。

業界のリアル・まとめ

外壁塗装の税額控除は、知っているだけでは足りず、期限内に自分で動かないと使えない制度です。工事証明書類をきちんと渡してくれるか、確定申告についてひと言説明があるか。そうした細やかさも、業者選びの判断材料になるはずだと感じています。

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