業界に長くいる人間にしか分からないこと、というのが、実はあります。普段あまり外には出さない話なんですけれど、お客様にとって本当に役立つ情報をお届けしたいと思いまして、書かせていただきました。
もしもこの記事を読んでいる方の中に、これから外壁塗装を検討されている方がいらっしゃったら、ぜひ最後まで目を通していただけたら嬉しいです。同じ思いをする方がもう一人でも減るように、という気持ちで書いています。
業界でクレーム率がもっとも高いのが、この飛び込み訪販なんですよね。実は前職で初めて訪販業者のクレーム対応を担当した時のことを、今でも目に焼き付くように覚えています。お客様が電話口で「契約してしまったんですけど、冷静になったら金額が異常で…」と話されて、その時の声の震えが忘れられません。
業者の手口は決まっていて、訪問時に「本日中ならお値引きします」「足場代は無料です」と即決を迫ってきます。お客様を焦らせて、考える時間を与えない話法なんですよね。結果として、相場よりかなり高い金額で契約してしまうケースが、本当に多くて。
業界の事実をお伝えすると、優良業者は飛び込み訪販をほとんどやりません。理由は単純で、人件費と移動費と成約率の低さが、施工費に上乗せされるからです。お客様目線で見ると、訪販で契約した瞬間に、相場より大幅に高い金額を支払う構造になってしまうんです。
「自社施工」という看板を掲げているのに、実際に現場に来るのは別会社の職人さん、というパターンがあります。施工後数年以内のクレーム率が、独立調査で半分近くに上っていました。
忘れられないお話があるんです。長野県のあるお客様から「契約した業者と工事に来た職人が違う」とクレームのお電話をいただきました。「自社施工」を信じて契約されたのに、現場には別の会社の職人さんが入っていた。そのお客様の落胆された声を聞いていて、胸が締め付けられる思いでした。そんなお客様を二度と作りたくない、それが弊社を始めた原点なんです。
見抜き方は意外と単純で、契約前に「現場の職人さんは社員の方ですか?」と直接尋ねることなんです。優良業者は即答できますが、丸投げの業者は曖昧な返事をしたり、契約書の「協力会社」項目を見せたがらなかったりします。
火災保険が外壁塗装にも適用される、というのは確かに事実ではあります。ただし、適用条件は「自然災害による損傷」に限定されていて、経年劣化は対象外なんですよね。にもかかわらず「保険で全額カバーできます」と提案してくる業者は、申請書類の改ざんに加担している可能性があります。
実害として、お客様が保険金詐欺の共犯と見なされるリスクがあるんです。前職時代のデータを振り返ると、こうした業者経由の契約が、後に警察沙汰になった件が複数件ありました。書類にサインされたお客様ご本人が、まさかご自身が加害者扱いされるとは思ってもいなかった、と話されていて。本当に申し訳ない気持ちになりました。
「他社と比べないでうちで決めてください」と迫ってくる業者は、価格競争で負ける自覚があると見て間違いないと感じます。データを見ても、相見積もり拒否業者の最終提示額は、3社平均よりも明らかに高い傾向がありました。
弊社の仕組みは、この業界慣行への対抗策として設計させていただきました。お客様が安全に複数業者の見積もりを取れる場をご提供することで、価格と品質の透明性を担保したい、と思っています。本当に良心的な業者さんほど、相見積もりを歓迎してくださるんですよね。
「キャンペーン適用には本日中の契約金が必要です」と言ってくる業者には、要注意です。業界の常識として、契約金(手付金)は通常、工事開始の1〜2週間前のお支払いで十分なんです。即日請求してくる業者は、解約抑止のためか、最悪のパターンでは入金後に連絡が取れなくなる、というリスクが高いんです。
クーリングオフ制度(契約後8日間)はありますが、ご存じないお客様も多くて、業者側もそれを利用しているケースがあります。前職時代のデータでは、契約金即日要求のケースで、最終的に施工されなかった件(夜逃げ事案)が複数件ありました。お客様が泣き寝入りされている姿を見るたびに、もどかしさを感じます。